コラム
梅の種の中身は食べてもいい? 青梅と「アミグダリン」のはなし
梅干しの種を割ると出てくる白い中身。昔から「食べてはいけない」と言われる理由と、梅干し・梅酒なら大丈夫とされる理由を、公的機関の情報をもとにまとめました。
梅干しを食べ終わったあと、硬い種を割ると中に白い部分が出てきます。この中身は、昔から「食べてはいけない」と言われてきました。理由は、ある成分にあります。
種の中身と青梅には「アミグダリン」が含まれる
梅の核(胚または仁とも言う)や、熟していない青梅には、アミグダリンという成分が含まれています。アミグダリンは「青酸配糖体」と呼ばれる物質の一つで、梅に含まれる酵素や、人の腸内細菌のはたらきで分解されると、青酸(シアン化水素)ができます。これが中毒の原因になることがあります(福岡県薬剤師会)。
東京都は、青梅による中毒の症状として「頭痛、めまい、発汗、けいれん、呼吸困難など」を挙げています。
梅干し・梅酒なら大丈夫?
農林水産省は、次のように説明しています。
梅を梅干しや梅酒などに加工すると、アミグダリンが減少することが知られているため、これらの食品を通常の範囲で摂取する場合には健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられます。
一方で、同じ説明の中で「生の青梅を摂取しないこと、誤って種をかみ砕いた場合には飲み込まないようにすることなどの注意が必要です」とも呼びかけています。
まとめ
- 生の青梅は食べない。
- 種は割って食べず、誤ってかみ砕いたときは飲み込まない。
- 梅干しや梅酒は、ふつうの量で楽しむぶんには心配は小さいとされています。
梅仕事の季節は、台所に生の梅が並びます。東京都も、子どもが生の梅を食べないよう十分に注意するよう呼びかけています。