コラム
梅干しはなぜ赤い? 赤じそと梅酢がつくる色
梅干しの赤い色は、梅そのものの色ではなく赤じその色素から。赤じそが梅酢で赤くなるしくみ、塩もみで出る黒い汁、赤梅酢の使い道、市販品の色の見分け方をまとめました。
梅干しといえば赤い色を思い浮かべる人が多いかもしれません。けれど、塩だけで漬けた梅干しは赤くありません。あの赤は、いっしょに漬ける赤じその色です。
白干しは赤くない
塩だけで漬けて干した「白干し」は、黄色から薄い茶色をしています。途中で赤じそを加えた「しそ漬け」が、紅色の梅干しになります。味や香りの違いは梅干しの選び方にまとめています。
赤じその色素が、梅酢で赤くなる
赤じその赤紫色は、アントシアニンという色素の色です。梅干しづくりで出る赤じその色素も、アントシアニンとして研究されています。
アントシアニンは、まわりの性質によって色が変わります。
- 酸性:赤
- 中性:紫
- アルカリ性(塩基性):青
梅を塩漬けすると、梅から酸っぱい汁「梅酢」が上がってきます。この酸っぱい梅酢に赤じそを入れると、赤紫の色素が鮮やかな赤に変わり、梅にも色が移ります。これが、しそ漬けの梅干しが赤いしくみです。
塩もみで出る黒い汁は捨てる
家で梅干しに赤じそを入れるときは、葉を塩でもんで、出てきた黒っぽい汁を捨ててから梅酢に入れます。京都府が紹介している丹後の家庭の作り方でも、「よくもむと赤く美しくなる」とされています。
手順は梅干しに赤じそを入れる:しそ漬けの下ごしらえと漬け方をどうぞ。
赤くなった梅酢も使える
赤じそを入れた梅酢は「赤梅酢」と呼ばれ、きれいな赤色をしています。野菜を漬けたり、酢の物に使ったりできます。→ 梅酢で作る野菜のピクルス
市販の梅干しの色を見分ける
市販の梅干しが赤いときは、原材料表示を見ると理由が分かります。
- 原材料に「しそ」があれば、赤じその色
- 色をつける食品添加物(着色料)を使っていれば、原材料表示に書かれています
表示の読み方は梅干しのラベルの読み方で詳しく紹介しています。