コラム
梅肉エキスとは:青梅の果汁を煮詰めた、黒くて酸っぱい梅の加工品
青梅の果汁を長い時間煮詰めて作る「梅肉エキス」。どんなものか、どれくらいの梅からできるのか、研究でわかっていること、機能性表示食品の見方と食べるときの注意をまとめました。
梅肉エキス(梅エキス)は、青梅の果汁を長い時間かけて煮詰めた、黒っぽいペースト状の食品です。とても酸っぱく、昔から家庭でも作られてきました。
どうやって作る?
青梅をすりおろして搾った果汁を、焦がさないように煮詰めていきます。水分がとんで量が減るにつれて、色は黒っぽく、とろりと濃くなっていきます。
できる量はごくわずかです。和歌山県が紹介している県内の会社の梅エキスは、南高梅の果汁を約50倍に煮詰めたもので、会社は「青梅1kgから約20gしかとれない」と説明しています。
煮詰めると生まれる成分
梅肉エキスには、梅のクエン酸などの酸がぎゅっと詰まっています。さらに、煮詰める(加熱する)途中でムメフラールという成分ができることが、1999年に日本の研究グループによって報告されました。
ムメフラールと血液の流れの関係は、試験管や動物の実験で調べられている段階です。くわしくは梅と健康のページをご覧ください。
「機能性表示食品」の梅エキス
梅エキスには、機能性表示食品として届け出られた商品もあります。機能性表示食品は、事業者が科学的根拠などを消費者庁に届け出て、機能性を表示する制度です。特定保健用食品(トクホ)と違って、国が審査をしたものではありません。表示されている内容は、その商品についての事業者の説明として読みましょう。
食べるときに気をつけること
- とても酸っぱいので、商品の説明に書かれた量を守り、水やお湯で薄めるなどして少しずつ口にします。
- 梅肉エキスは食品で、病気を治す薬ではありません。
- 病気の治療中の人や薬を飲んでいる人は、医師や薬剤師に相談してから食べてください。
青梅が出回るのは初夏です。梅酒や梅シロップといっしょに、梅仕事の時期は一年でめぐる「梅仕事」カレンダーにまとめています。