コラム
梅仕事の梅はいつ・どれを買う? 青梅と完熟梅、品種と出回る時期
梅酒・梅シロップには青梅、梅干しには完熟梅。品種ごとの向き不向きと、東京の市場に梅が入ってくる時期、産地のネットショップで買うときのポイントをまとめました。
梅酒や梅干しを作ろうと思っても、梅が店に並ぶのは初夏の短いあいだだけです。何を作るかで買う梅が変わるので、先に決めておくと迷いません。
作るものから選ぶ
- 梅酒・梅シロップ(梅ジュース):まだ硬く緑色の青梅を使います。農林水産省が紹介している梅酒・梅ジュースのレシピも青梅です。
- 梅干し:黄色く色づいてやわらかくなった完熟梅を使います。
- カリカリ梅:青く硬い小梅を使います。
青梅は生のままでは食べられません。シアン化合物という天然の毒素を含むためで、梅酒や梅干しに加工・熟成すると分解されると言われています(農林水産省)。
品種ごとの向き不向き
| 品種 | 向いているもの | 主な産地 |
|---|---|---|
| 南高 | 梅干し(完熟梅)。青梅でも出回る | 和歌山県 |
| 古城 | 梅酒・梅シロップ | 和歌山県 |
| 白加賀 | 梅酒・梅干し | 群馬県・茨城県・宮城県 |
| 鶯宿 | 梅酒 | 奈良県・徳島県・大分県 |
| 竜峡小梅 | カリカリ梅・小梅漬け | 長野県・宮城県・福島県 |
古城は、和歌山県果樹試験場うめ研究所によると梅干しには向かず、梅酒にすると琥珀色に仕上がります。南高は皮が薄く果肉がやわらかく、完熟した実で漬ける梅干しが知られています。白加賀は果肉が厚く香りがよく、梅酒にも梅干しにも使えます。くわしくは各品種のページをご覧ください。
出回る時期
梅の旬は、農林水産省によるとおおむね5月から7月です。品種ごとの収穫の目安は次のとおりで、早い順に並べています。
- 竜峡小梅・古城:5月下旬〜6月上旬
- 鶯宿:6月上旬〜中旬
- 南高:6月上旬〜下旬(青梅は上旬〜中旬、完熟は中旬以降)
- 白加賀:6月中旬〜下旬
和歌山では、小梅、古城、南高の順に出荷が続きます。年の気候や産地で前後するので、目安として見てください。
東京の市場の6月の入荷(2026年)
当サイトで集めている東京都中央卸売市場の市況日報(2026年は6月分)を集計すると、次のとおりでした。
- 和歌山県産:入荷は6月23日まで。6月の入荷量の約75%が上旬
- 群馬県産:6月30日まで入荷。上旬が約57%、中旬が約37%
東京の市場では、6月上旬に入荷が集中していました。5月以前の入荷は集計していません。
毎日の値動きは梅の相場で見られます。
どこで買うか
- スーパー・八百屋・直売所:実を見て選べます。並ぶ期間が短いので、見かけたときが買いどきです。
- 産地のネットショップ:品種や青梅・完熟梅を選んで取り寄せられます。和歌山県が2018年に案内した県産品の通販サイトの青梅特集では、青梅から梅干し向けの完熟梅まで扱い、予約販売も受け付けていました。数に限りがあり、売れ行きで期間を短くすることもあるとされていました。
欲しい品種や完熟梅が決まっているなら、旬の前に予約できる店を探しておくと安心です。予約の始まる時期や届く日は店ごとに違うので、各店の案内を確認してください。
買ったら
- 梅をよく洗い、水気を十分に拭き取ります。汚れや水分が残っているとカビが生えやすくなります(農林水産省)。
- ヘタは竹串で取ります。
- 分量は梅1kgで何ができる? 分量早見表を、そろえる道具は梅仕事の道具を参考にしてください。
作り方は青梅で作る梅酒・青梅で作る梅シロップ・はじめての梅干しへ。一年の流れは一年でめぐる「梅仕事」カレンダーにまとめています。